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欧州理事会の主な結論

EU News 57/2016

2016/02/19
欧州理事会
ブリュッセル

<日本語仮抄訳>

2月18日と19日に開催された欧州理事会の議論は、英国との交渉と進行中の移民・難民危機がほとんどを占めた。移民・難民問題やシリア・リビア情勢も討議された。

欧州理事会の冒頭では、トルコの首都アンカラにおけるテロ攻撃を非難する声明が発表された。欧州連合(EU)の首脳は、犠牲者の家族や友人に心中より哀悼の意を表明し、トルコの人々との連帯を表明した。

EU内の英国

厳しい交渉を経て、EU首脳は、EU内の英国の特別な地位を強化する合意に至った。これは、28加盟国の首脳による、法的拘束力のある、不可逆的な決定である。この合意は、EUの基本的価値を損なうことなく、デービッド・キャメロン英国首相の全ての懸念に対応するものである。

2015年12月の会合で欧州理事会は、競争力、経済ガバナンス、主権、および社会保障給付と移動の自由という4つの懸念分野において、双方にとって満足できる解決策を2016年2月の会合で見つけ出すことに合意した。

2月6日、ドナルド・トゥスク欧州理事会議長は、これら全ての懸念に対応する、新たな合意案を提示した。同案は、今回の会合の交渉の土台となった。

移民・難民問題

EU首脳は、移民・難民危機に関する結論を採択した。首脳らが最後に会合を開いた12月以降の最新の動向が議論の焦点となったが、移民・難民問題について、欧州としての合意を形成する必要についても話し合われた。

首脳らはまた、3月初旬にトルコと特別会合を開くことを確認した。

討議は以下の点に集中した。

- EU・トルコ行動計画実施の進展状況のほか、トルコからの不法入国者の相当かつ持続可能な削減の必要性
- 西バルカン諸国に滞在している者を含む、シリア難民への人道支援
- 対外国境管理
- 全シェンゲン協定加盟国が同協定を完全に適用する状況に段階的に戻す必要性
- 難民ホットスポットが完全に機能するための要件
- 移住・送還・再入国に関する決定の実施

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://www.consilium.europa.eu/en/meetings/european-council/2016/02/18-19/

Mr Donald TUSK, President of the European Council. Shoot location: Brussels – BELGIUM Shoot date: 19/02/2016 Copyright: No commercial use. Credit 'The European Union' URL